glo(グロー)は加熱式タバコ大手の一角です。
身体への影響を考えて紙巻タバコからそんなglo(グロー)へ切り替えたという人も多いのではないでしょうか。
しかし、自分はともかくとしても周囲の他人、とりわけ赤ちゃんなどへはさらなる配慮も必要なのでしょうか。
また、紙巻タバコにくらべればどの程度glo(グロー)は悪影響があるのでしょうか。
そこで今回はglo(グロー)の赤ちゃんへの影響を分かりやすく解説していきます。
glo(グロー)の赤ちゃんへの影響を分かりやすく解説
glo(グロー)は赤ちゃんへも影響あり
glo(グロー)は赤ちゃんへも有害な影響があります。
glo(グロー)のような加熱式タバコは従来の紙巻タバコにくらべれば有害物質を9割ほど削減しているといわれています。
それ自体はおおむね間違っていません。
しかし、9割削減できていたとしても1割は残っています。
その1割の有害物質が仮に大人にとってたいしたことがなくとも、赤ちゃんには多大な影響を及ぼす可能性は否定できません。
基本的にはglo(グロー)であっても赤ちゃんの発育に対してはかなりの悪影響があると考えておきましょう。
glo(グロー)の赤ちゃんへの影響は見えにくい
glo(グロー)が赤ちゃんの発育に悪影響があるとしても、煙を吸わせなければ大丈夫と考える人もいるかもしれません。
ただ、glo(グロー)のような加熱式タバコの影響は煙、いわゆる副流煙だけにとどまるわけではありません。
実は蒸気のように見える部分以外にも有害物質の粒子は霧散します。
厚生労働省の実施した研究では換気のない部屋で加熱式タバコを使った場合、その後は部屋全体のニコチン濃度が上がるとの結果が出ています。
とくにglo(グロー)を名指しした実験ではないのですが、同じと考えておくべきでしょう。
この結果から少なくとも赤ちゃんのいる部屋でglo(グロー)を使った場合、ニコチンによる悪影響が出るのは避けられないことが分かります。
glo(グロー)は副流煙が少ないからといって赤ちゃんへの影響も小さいとは考えないようにしておきましょう。
glo(グロー)の赤ちゃんへの影響はどの程度か
glo(グロー)の赤ちゃんへの悪影響がどの程度なのかのはっきりとした医学的な知見はないようです。
実験ができない以上はそれも仕方のないことでしょう。
ただ、有害な化学物質であるニコチンの空気中の含有量が上がることはまず事実です。
そしてニコチンは赤ちゃんの血管収縮を引き起こして血流を悪くします。
glo(グロー)ならば紙巻タバコのように気管支を痛めるような心配は少ないでしょうが、それでもかなりの悪影響があるとは考えておくべきでしょう。
また参考までに、赤ちゃんの前で紙巻タバコを吸うと突然死症候群の発生率が高まるといわれています。
glo(グロー)と紙巻タバコを完全に同列に語るのは正しくありませんが、それでも基本的には良いことはひとつもないと考えておきましょう。
ちなみに余談ですが、新型コロナウィルスで一躍注目を集めたパルスオキシメーターは血中の酸素飽和度を測る医療機器です。
紙巻タバコを吸う前と後で使用すると、いかに酸素飽和度が下がっているかに驚くことかと思います。
たとえば自分の場合は喫煙後は90以下にまで下がってしまいます。
パルスオキシメーターは指を挟むだけの簡単な仕組みですから赤ちゃんにも利用できます。
普段赤ちゃんの前でglo(グロー)を使っている人は、試しに室内でglo(グロー)を使う前とあとで酸素飽和度を測ってみると赤ちゃんへの影響も実感しやすいかもしれません。
glo(グロー)の赤ちゃんへの影響は誤飲にも注意
glo(グロー)の赤ちゃんへの影響は紙巻タバコにくらべればかなり小さいとはいえます。
しかし、スティックの中にはタバコ葉が含まれています。
そのスティックを誤飲する事例は少なくありません。
この誤飲に関してはglo(グロー)であろうと紙巻タバコであろうと起こり安さは変わりありません。
室内でglo(グロー)を使わないとしても誤飲には注意しておきましょう。
そして、glo(グロー)のスティックを誤飲した場合の赤ちゃんへの影響も決して小さくありません。
国民生活センターの調査によると、スティックを口の中に入れていただけで赤ちゃんがぐったりし始めたという事例があります。
また、2cmほど食べてしまった赤ちゃんはその後嘔吐を繰り返したそうです。
glo(グロー)にかぎらず、加熱式タバコのメーカーはスティックの化学物質の含有量を公開していません。
しかし、国民生活センターの調査ではすべてのメーカーのスティックに、赤ちゃんの嘔吐を引き起こす程度のニコチンが含まれていることが明らかになっています。
具体的に数値を見ると「ニコチン」に関しては9割カットとはいかず、紙巻タバコの25%~50%近く含まれています。
glo(グロー)のような加熱式タバコが有害物質9割カットといっても、それはさまざまな物質全体の話しです。
ニコチンについては紙巻きタバコに負けじ劣らずの影響があると考えておくべきでしょう。
glo(グロー)の赤ちゃんへの影響【依存性】
glo(グロー)を赤ちゃんの前で吸うとニコチンに依存する可能性も高まります。
ニコチンは極めて依存性の高い物質というのは有名ですが、それが赤ちゃんだけは影響されないはずもありません。
自主的に行動できない以上はすぐに依存するということはないでしょうが、潜在的にニコチン依存になる可能性は低くないでしょう。
もっとも、依存になる以前の問題で、ここまで解説してきたような中毒症状に陥るケースが大半かと思います。
glo(グロー)にかぎった話しではないのですが、子供や赤ちゃんにとってタバコは大人以上に悪影響があるものと意識しておきましょう。
glo(グロー)の赤ちゃんへの影響【出産前】
ここまでは出産後の赤ちゃん、すなわち乳幼児を前提にglo(グロー)の影響を解説してきました。
では、出産前の赤ちゃんへの影響はどうなのでしょうか。
結論からいえばやはりかなりの悪影響があると思われます。
妊婦がglo(グロー)を吸うのもよくありません。
さらにいえば出産後の母がglo(グロー)を吸った直後に授乳するのもよくないといわれています。
副流煙についてはそこまで直接の影響はないものの、やはり母体の血流を悪くして赤ちゃんの発育に悪い影響があるとされています。
基本的にはglo(グロー)といえども、やはり赤ちゃんに対しては紙巻タバコ同様の悪影響があるものと考えておきましょう。
glo(グロー)の赤ちゃんへの影響を分かりやすく解説 まとめ
glo(グロー)は赤ちゃんにとってかなりの悪影響があります。
glo(グロー)自体は紙巻タバコにくらべれば煙も少なく、有害物質も9割近くカットしています。
それは事実ですが、しかし赤ちゃんにとっては少量の有害物質であっても相当の悪影響が残ります。
また、まだ出産を迎えていない母体内の赤ちゃんに対しても同様です。
とくに加熱式タバコはニコチンに関しては意外と紙巻タバコに比較してそこまでカットできていません。
glo(グロー)の赤ちゃんへの影響を考えるときはニコチンの有害性をメインに考えておくとよいでしょう。