glo(グロー)は加熱式タバコ大手の一角。
そんなglo(グロー)を愛用している人も多いのではないでしょうか。
しかし、ご家庭に妊婦がいる場合はいままでどおりにglo(グロー)を使っていてもよいのでしょうか。
紙巻タバコのように副流煙が妊婦にとって大きな害になるような心配はないのでしょうか。
そこで今回はglo(グロー)の副流煙の妊婦への害について分かりやすく解説していきます。
glo(グロー)の副流煙の妊婦への害を分かりやすく解説
glo(グロー)の副流煙の妊婦への害はある
結論からいえば、glo(グロー)の副流煙は妊婦へも多少の害があります。
glo(グロー)のような加熱式タバコは紙巻タバコにくらべて有害物質を9割近くカットされているといわれます。
それたはたしかに事実ですが、逆にいえば1割の有害物質が残っているということです。
したがって、副流煙が妊婦へ無害とはいえません。
ちなみに、厚生労働省発表資料は「iQOS(アイコス)」「PloomTech(プルームテック)」「glo(グロー)」の3社を加熱式タバコの大手3社として有害物質の比較をしています。
残念ながら実際の比較結果は「A、B、C」として商品名を伏せられていますが、副流煙に含まれる有害物質の含有量は「紙巻タバコ」に比較しておよそ「5~25%」程度です。
ものによっては紙巻タバコの1/4程度の害があると考えられます。
副流煙の妊婦への害はたしかに大幅に低減されてはいるものの、やはりそれなりに有害と考えておきましょう。
glo(グロー)の副流煙の妊婦への害は見えにくい
glo(グロー)の副流煙は妊婦への害もあります。
一方で、glo(グロー)は煙も少ないため、そもそも妊婦が副流煙を吸い込まなければ大丈夫なのではと思われる人もいるかもしれません。
しかし、glo(グロー)の副流煙は必ずしもすべてが目に見えてはいません。
いったん出された副流煙は目に見えていなくとも空気中に残ります。
したがって、妊婦が同じ空間にいる場合はそれだけでも副流煙の害を被る可能性があります。
具体的には、厚生労働省は換気のない室内で喫煙した場合、その後は室内のニコチン濃度が上がるとの研究結果を発表しています。
つまり、副流煙を直接吸うかどうかは無関係です。
これはニコチンの濃度ですし、数値としても紙巻タバコに比較すれば1/10ほどです。
また、あくまでも研究対象は「加熱式タバコ」であって名指しで「glo(グロー)」を指しているわけではありません。
とはいえ、やはり室内に妊婦がいれば副流煙の害を被ることを示す結果です。
出先では紙巻タバコ、自宅では加熱式タバコと使い分ける人も多いようですが、そうはいってもやはり妊婦のいるご家庭では室内でのglo(グロー)の仕様は控えておきましょう。
glo(グロー)の副流煙の妊婦への害は未知の部分も多い
glo(グロー)のような加熱式タバコの害についての疫学的なエビデンスはまだ不十分です。
副流煙の妊婦に対する影響にしても同様です。
そもそも、glo(グロー)公式自体も副流煙に関しては「健康に対する影響を判断するのは時期尚早」というスタンスをとっています。
海外の例を見ても加熱式タバコを紙巻タバコと同様に規制するかどうかは判断が分かれています。
少なくとも、日本に関しては現在ほぼ紙巻タバコと同じ扱いをされています。
いまひとつ害の実態が分かっていない以上、妊婦に対する副流煙の配慮も紙巻タバコと同じように考えておべきでしょう。
なお、害の実態が分からないのでは紙巻タバコを吸っても同じことではと思われる人もいるようです。
ただ、少なくとも紙巻タバコよりははるかに害も少ないのはほぼ間違いなさそうです。
妊婦へ配慮して紙巻タバコからglo(グロー)に切り替えること自体は間違っていないので、その点は勘違いしないようにしておきましょう。
glo(グロー)の副流煙の妊婦への害で分かっていること
全体的にglo(グロー)の副流煙がどれだけ妊婦へ害があるかは分からないことも少なくありません。
しかし、glo(グロー)から出る副流煙に含まれるニコチンは少なくとも妊婦にとって有害です。
一般的に、ニコチンは発がん性がある以外にも「依存性がある」「血圧上昇」「心拍増加」などの害があると言われています。
依存性はともかくとしても、もともと普段より身体に負担のかかる妊婦の人にとってはそれ以外の副流煙の影響は無視できません。
多少の副流煙であってもやはり避けるに越したことはないでしょう。
ちなみに、glo(グロー)自身は自社製品のニコチン含有量を公表していません。
しかし、とある第三者機関のおこなった実験ではglo(グロー)はおよそ0.1mgとされています。
また、タールは約5mgです。
0.1mgのニコチンは紙巻タバコでいえば「軽い」といわれるフロンティアくらい。
タールは紙巻タバコの代表格であるメビウス(旧マイルドセブン)のスーパーライト程度です。
副流煙なので害も多少は小さくなるでしょうが、それでも従来の紙巻タバコと同程度なわけです。
glo(グロー)のような加熱式タバコは有害物質9割カットなどともいわれますが、それはその他の有害成分も総合しての話しです。
ことニコチンやタールに関しては、軽い紙巻タバコと同程度に妊婦へも害があると考えておきましょう。
glo(グロー)以外の副流煙の妊婦への害はあるのか
glo(グロー)の副流煙は妊婦へも害があると考えておくべきです。
では、加熱式タバコではなく電子タバコならばよいのではと思われる人もいるようです。
glo(グロー)のような加熱式タバコは基本的にはタバコ葉を加熱する方式。
対して、電子タバコは葉ではなく専用のリキッドを加熱して蒸気を発生させる方式で、ニコチンゼロをうたっている製品も珍しくありません。
しかし、glo(グロー)以外であってもやはり副流煙は妊婦へ害があると考えておきましょう。
実際、ニコチンゼロをうたっている製品であっても第三者機関の調査ではニコチンが検出された例もあります。
また、仮にニコチンがゼロであってもその他の有害成分は含まれています。
総じて、紙巻タバコに類似した製品の副流煙は妊婦にとって有害であると考えておきましょう。
glo(グロー)の副流煙の妊婦への害を分かりやすく解説 まとめ
glo(グロー)の副流煙は妊婦へも害があります。
紙巻タバコにくらべて有害成分を大幅にカットしているといわれるglo(グロー)であっても100%カットではないからです。
たしかに紙巻タバコにくらべればかなり有害成分を減らせていはいますが、それでも無害ではありません。
妊婦という繊細な時期であればわずかな有害成分であっても避けるべきです。
出先では紙巻タバコ、自宅ではglo(グロー)といった使い分けをしている人でも、妊婦がいる場合は副流煙を配慮して屋内での利用は控えておくことをおすすめします。